肌が弱かったので、高校卒業後は医薬品の専門学校で化粧品開
発の勉強を1年していました。そこにメークの授業も少しあって、
もっと本格的に勉強したくなり、専門学校を辞めて学院に入学し
ました。小さい頃から学院の顔のマークは知っていましたから。
白鳳堂に就職したのは、在学中、単発でブライダルの仕事をし
た時、先生が白鳳堂の筆を使っていて、いいなと思ったのが、丁
度就職先を迷っていた頃で、求人雑誌にもタイミングよく白鳳堂が
募集広告を出していたんです。道具が良くないと技術もコスメも映
えないと思い、応募しました。
お店では筆の正しい使い方を説明したり、試しにメークをして
さし上げたり。毛質や毛の長さによる使い心地や仕上がりの違い、
その感動を伝えたいと思いながら接客をしています。
初めてのお客様から、その後メークが楽しくなったという声を
聞くと良かったなと思いますし、プロからも毛質の違いなど聞かれ
ると嬉しいです。同じリスの毛でも長さによって、また使うコスメ
によっても発色が違うので、そこが一番難しいですね。どういう肌に
したいか、肌質にもよるので、化粧品の知識がないとアドバイスも
難しい。自分で日々使って勉強していますが、とても奥が深い世界
なので、極めたいと思っています!
学院の授業でいろいろな方の肌質や骨格に触れ、その方の個性を
活かすメークを習えたこと。基礎が分かるから筆の使い方やトレン
ドも説明しやすいです。アーチストも来店するので、学んだ知識を
接客に組み込めるところがいいですね。